胡蝶蘭の花茎は切らない方がよいこともある?【順次開花型を解説】
胡蝶蘭の花が終わったら、花茎を根元から切るか、節の上で切り戻すのが一般的です。
しかし、胡蝶蘭の種類によっては、花が終わっても花茎を切らない方がよい場合があります。
原種やその性質を受け継いだ交配種の中には、同じ花茎の先端から、時間をかけて次々と花を咲かせるものがあるためです。
このような胡蝶蘭の花茎を、一般的な大輪胡蝶蘭と同じように切ってしまうと、これから花が咲く部分まで失うことになります。
今回は、花茎を残して管理する「順次開花型」の胡蝶蘭について、生きている花茎の見分け方や切ってもよい状態を分かりやすく紹介します。
順次開花型の胡蝶蘭とは?
一般的な胡蝶蘭の二番花は、咲き終わった花茎を節の上で切り、その節にある休眠芽から新しい枝を伸ばして咲かせます。つまり、元の花茎の途中から、新しい脇枝を出して開花させる方法です。
対して順次開花型とは、花茎に付いた花が一度に咲くのではなく、先端付近から一輪ずつ、または数輪ずつ咲いていくタイプです。
先に咲いた花が終わるころに、次のつぼみが育ちます。その後も花茎の先端が少しずつ伸びながら、新しい花を付けていきます。
一度に咲く花の数が少なくても、同じ花茎から長い期間にわたって花を楽しめるのが特徴です。
種類によっては、古い花茎が枝分かれし、複数の先端から咲くこともあります。

ビオラセアやベリーナは香りも楽しめる
原種胡蝶蘭のビオラセアとベリーナは順次開花型であると同時に、香りのある胡蝶蘭として知られています。
これらも短い花茎の先端付近に少数の花を付け、順番に開花する性質を持っています。
花数だけを見ると、大輪胡蝶蘭より寂しく感じるかもしれません。しかし、新しい花が開くたびに、甘くさわやかな香りを楽しめることが魅力です。
株が大きくなると複数の花茎を持ち、それぞれの花茎から時期をずらして花を咲かせることがあります。
ミディ胡蝶蘭に多い
ミディ胡蝶蘭は、一般的な白大輪胡蝶蘭とは異なり、個性的な花を楽しむ交配種のグループです。
厳密な分類名というより、園芸上使われる呼び方です。
ビオラセア、ベリーナ、アンボイネンシス、ルデマニアナなどの原種を交配親に持つものもあり、親から順次開花する性質を受け継ぐ場合があります。
まとめ
胡蝶蘭には、花が終わっても花茎を切らずに残した方がよい種類があります。
順次開花型の胡蝶蘭は、同じ花茎の先端を少しずつ伸ばしながら、一輪ずつ、または数輪ずつ花を咲かせます。
アンボイネンシス、ビオラセア、ベリーナなどの原種や、その性質を受け継いだミディ胡蝶蘭に見られる開花方法です。
花が落ちても、花茎が緑色で硬く、先端が生きていれば、すぐに切らないようにしましょう。一時的に成長が止まっていても、暖かさや光、株の体力が整えば再び咲く可能性があります。
一般的な大輪胡蝶蘭の管理方法が、すべての胡蝶蘭に当てはまるわけではありません。
皆さんが育てている胡蝶蘭にも、花が終わった後に緑色の花茎が残っていないでしょうか。切る前に先端をよく観察すると、次のつぼみがひっそりと準備を始めているかもしれません。











