
私がこの店に来てから1週間が経った。
店の入り口が私の定位置。
私はここから動いたことがない。
9時、いつもお世話してくれる人が1週間ぶりに水をくれた。
10時過ぎになると人は私を通り過ぎて店内に入っていく。
この店に来る人は必ず私を目にする。
たまに「綺麗だね」、「素敵だね」と声を掛けられる。
さらに、外から私を見て「このお店オープンしたんだね」、「新しいお店できたみたいだから寄ってみる?」という声が聞こえる。
私もこのお店の集客に少しでも力になれているのだろうか。
外は暗くなり、店内から人はいなくなる。
賑やかだった店内が一気に静かになり、寂しい時間が続く。
活気のある空間が待ち遠しい。
やっと外が明るくなってきた。
今日も明るく人を出迎えよう。
私はいつまでこの店に居るか分からない。
それでもじっとこの場所からこの店の新規発展を祝う仕事を全うする。











